トピックス
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2018.05.11 (金)
2018年1月27日 第3回家族教室
『ふれんどりぃさんに聞く―地域生活を支える仕組み―』を開催
1月27日、平成29年度第3回の家族教室を開催しました。
今回は、足立区地域活動支援センター『ふれんどりぃ』施設長、久米ひろみ氏を講師にお迎えし、『ふれんどりぃさんに聞く』と題して、患者さんの地域生活を支える上で重要な、地域活動支援センターの役割についてお話いただきました。
ふれんどりぃは登録者数408名、来所利用数119名で、主にフリースペースの提供、SST、パソコン講座などのプログラム活動、電話による相談を行う他、計画相談や地域移行などの相談支援事業、精神保健ボランティア・ピアサポーター養成講座、ピアサポーターによる入院患者との交流や体験談発表、退院への動機づけ支援、Cafeふれんどりぃの運営まで、地域に根差した幅広い活動を行っているとのことでした。
ご家族からは『病院に居る時は良い所を見せていたが、家に帰ってくると億劫で何もしない…親がいなくなったら…というのが常に頭にある』『活発な時と不活発な時の波があり、今は動けていない』『もう6~7年も引きこもっている』といった声が挙げられました。これを受けて、オブザーバーで参加された東京都地域移行促進事業・地域コーディネーターの今村まゆら氏から、『本人がセンターに出向くのは難しいでしょうが、国は地域生活を支える仕組みに力を入れてきている。今後利用可能な訪問型のサービスとして、地域定着支援、生活訓練、自立生活援助などもある。なるべく早いうちに、家族以外の人と信頼関係を作って、1人でも地域で生活していくような体制を整えていくことが大事』とのコメントがありました。
ご家族からは『患者のことだけでなく、家族の本音、苦しみなども聞かれて、心のケアになりました』『大変参考になりました』との感想をいただきました。
退院した後も、患者さんとご家族が地域で安心して暮らせるよう、利用可能な仕組みの情報を提供していきたいと考えています。
(家族教室委員会)
2018.01.17 (水)
訪問看護ステーション茜/スタッフ募集中
訪問看護ステーション茜のスタッフを募集しています。
募集職種:看護師
下記URLよりエントリーください。
http://www.iryou21.jp/C0000407/
2017.12.14 (木)
合同研究発表会を開催しました。
第7回大石記念病院・レーベンハウス
合同研究発表会 開催
平成29年12月14日(木)、第6回大石記念病院・レーベンハウス合同研究発表会を開催しました。
第6回目となる今回は、病院から5題、レーベンハウスから2題の発表を行うとともに、診療部長の奥村先生による『電気痙攣療法(ECT)』についての特別講演も行いました。
研究発表では、個々の患者様・利用者様の課題や困りごとを丁寧に救い上げ、困難な問題を少しでも解決に近づけようとする、意欲的な取り組みが多く見られました。それぞれのケースに丁寧に取り組み、生活の質の向上や社会復帰を促し、よりよい医療と介護の提供に繋げていく姿勢は本当に大切なものです。今後もこうした地道な努力を続けて、地域の医療と介護の質の向上を目指していきたいものです。
2017.12.07 (木)
地域交流会を開きました
大石記念病院 地域交流会 開催
平成29年12月7日、第1回目の地域交流会を開きました。
この催しは、医療連携地域推進部が中心となって企画、地域でお仕事をされている方をお招きして、ハ葉会と大石記念病院について広く知っていただこうというものです。
イベントでは、まずハ葉会の沿革や、病院と老人保健施設レーベン、地域包括支援センター、フレディなど、各部門の仕事を紹介、其々が果たす役割や、どんな相談が出来るのかについてお話ししました。
その後は、参加者の皆さん1人1人にオリジナルのトピアリーを作る体験をしていただきました。トピアリーの茂みの部分には、病院の中庭にあるゴールドクレストの葉をふんだんに使い、赤い実や木の実、リボンなども合わせて、思い思いの飾り付けを楽しんでいただきました。
最後に、イルミネーションの輝く中庭で、デイケアのメンバーが焼いたカップケーキと、ハーブティーを味わっていただきました。
今後もこうした機会を設けて、地域の皆さんとの交流を積極的に図っていきたいと思います。
2017.11.25 (土)
『精神科薬物療法』家族教室を開催しました。
2017年11月25日
第2回家族教室『精神科薬物療法』を開催
11月25日、『精神科薬物療法』をテーマに第2回の家族教室を開催しました。
今回は、精神科薬物療法認定看護師を持つ3階病棟師長から、精神科の薬物療法についてレクチャー。統合失調症発症のメカニズムを『脆弱性―ストレスモデル』を用いて説明するとともに、薬物療法の意義、薬剤の種類と効果、副作用への対策、服薬を続けることの重要性と継続のための工夫などについて、分かりやすく解説しました。また、ご家族の関わり方として、過剰な干渉や感情表出は再発の誘因にもなること、患者さんの思いを理解しつつ、見守る姿勢が大切であることもお伝えしました。
参加ご家族からは、薬を飲みたがらない場合、どこまで家族が関わればよいのか、何とか外に出て欲しいという家族の願いが伝わらないケース、受診を拒んでいるケースにどう対応すればよいかなど、様々な質問が寄せられました。これに対して、師長からは『うるさく言われたら反発したくなる。なぜ飲みたくないのかよく聴くこと。病気と認めたくないのか、副作用が辛いのか、気分なのか。介入のチャンス』『毎日の決まり事を変えられるのは、患者さんにとって恐怖でしかない。外に出る勇気を持つには、魅力を感じる必要がある。本人が出たいと思える工夫を』『困っているポイントが介入のチャンス』とお伝えしました。
参加された方からは、『家族の対応についてよいアドバイスがあった。たくさんの家族のお話が聞けて参考になった。お話することが、家族の方自身にとって、メリットがあると感じた』『薬を飲み続けることが大事で、家族のサポートが必要なことが理解できました』といった感想をいただきました。
薬については、様々な思いがあるようですが、その思いをしっかり受け止めながら、服薬の継続をサポートしていくことが、再発を防ぎ、患者さんとご家族の本来の生活を取り戻すために重要と思われます。
(家族教室委員会)