11月24日、『統合失調症の病気と治療について』をテーマに第1回家族教室を開催しました。 最初に参加ご家族から簡単に自己紹介していただいた後、 当病院の橋本医師から『統合失調症について』と題したレクチャーで、発症のメカニズムと原因、 出現する症状と経過、薬物療法や電気けいれん療法、 利用できるリハビリテーション、家族の関わり方のコツなどにについてお話しました。 後半は、ご家族からの質問に橋本医師からお答えするとともに、 参加ご家族の方からも、感想やアドバイスを出してもらいました。 あるご家族から『退院後薬を飲まなくなって、間を空けて飲むようにしていたら「耳鳴りがする」と。 呑まないと幻聴が出る事が分かり、今は飲むようになっている。 いずれは飲まなくてもよくなるのか、飲み続けても大丈夫なのか?』という質問が出されました。 医師からは『薬によって血糖値が上がる、歩き方がぎこちないといった副作用があるので、 定期的に採血するなどしてキャッチし、副作用が強ければ薬を変えるなどの対応をしている。 リスクやデメリットをよく考慮して、止める、止めないを判断する。 症状をコントロール出来ていることが大事』とお伝えしました。 ご家族からは『統合失調症を抱える家族の悩みが共有できた』『家族の協力を高めることが大事なこと、 電気けいれん療法についての理解ができた』『家族の関わり方など、参考にしたいこともありました。 親としてよい距離を見つけていきたいと思いました』などの感想をいただきました。 今後も、ご家族が必要な情報をお伝えするとともに、 共通の悩みや疑問を率直に語り合える場を提供していきたいと考えています。 (家族教室委員会) |