八葉会 大石記念病院|心の病基礎知識−うつ病(04)回復のプロセス
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心の病 基礎知識
■ うつ病
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心の病の基礎的な知識、治療法について、 家族教室のテキストからご紹介します。
監修/大石光枝
(大石記念病院 副院長) 

4 》 回復のプロセス

落ち込みの始まりから、底の時期を経て、徐々に回復に向かうまでの流れについて、解説していきます。
うつ病のサラリーマンAさんのその後の経過も、あわせてご参照ください。

うつ状態からの回復のプロセス
(1)落ち込み期…知らない間に疲労が蓄積していく。疲労が極限(付かれきった状態)に達するまで。
(2)底期…疲労しきった状態。ほとんど活動は出来ず、ひどいときには寝たきり状態になる。
(3)回復期…休養と薬により、徐々にエネルギーが回復していく時期。少しずつ動けるようになる。
(4)リハビリ期…ある程度回復したが、揺り戻しの波があり、完全ではない状態が続く最も苦しい時期。

●回復期は、よくなったり、悪くなったりの波を繰り返しながら、徐々によくなっていく。
●疲労感や食欲、笑顔などは早めに回復するが、内面では不安が強く、行動を続ける根気もない。
●全体が上がり調子のなかでの揺り戻しがあると、本人には一層悪くなったように感じられる
●周囲には良くなったように見えても、本人の実感とギャップがあり、プレッシャーになりやすい。
●リハビリ期には、行動できない、自信がないと自分を責め、悲観的な考えにとりつかれやすい。

■ 事例 《頑張れきれなくなったAさん【3】》
主治医の軽減勤務の勧めを断わり、Aさんは1か月後に復職した。
いざ仕事に戻ってみると、思っていた以上に疲れやすくなっていた。
調子の良い日もあるが、そういう時に頑張ると、後で疲れや落ち込みが襲ってくる。
帰宅するとクタクタで何も手に付かない。
周囲から『元気になったね!』と言われると、「元気じゃないのに、期待されても辛いなあ…」と負担に感じてしまう。
疲労感を引きずったまま、家と会社を往復しているうちに
「このまま一生治らないんじゃないか?」「自分はお荷物だ。いっそいなくなった方がいいのかも」という考えに
とりつかれるようになっていた。
主治医から、もう一度しっかり休養をとるよう勧められ、今度は納得して応じたAさんだった。

【参考図書】: 野村総一郎『うつ病をなおす』講談社新書、下園壮太『うつからの脱出』日本評論社

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