八葉会 大石記念病院|心の病基礎知識−(03)治療の流れ
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心の病 基礎知識
■ うつ病
 ■ 統合失調症
心の病の基礎的な知識、治療法について、 家族教室のテキストからご紹介します。
監修/大石光枝
(大石記念病院 副院長) 

3 》 治療の流れ

うつ病治療の基本は『休養』と『薬』です。
まずはゆっくり休養し、エネルギーの回復を図ること、薬を飲んでうつの症状を軽減することが必要です。
その後回復のペースを見ながら、環境調整や認知療法などの心理・社会面へのサポートを行っていきます。

■ 事例 《頑張れきれなくなったAさん【2】》
〈前号よりのつづき〉
主治医はAさんに、1か月の休養と薬物療法が必要と伝えた。
『1か月も休んだら仕事に穴が開く。会社にも得意先にも迷惑をかけてしまう』『自分の立場が危なくなる』と、
かなり抵抗したAさんだったが、主治医から『このままでは参ってしまう。今はとにかく休みなさい』と強く説得され、
しぶしぶ休暇をとることにした。
自宅にいると落ち着かず、『今頃会社の皆んなは…』と考えてしまう。
しかし、とりあえず1ヶ月は休養に徹しようと割り切った。
服薬を開始し、ゆっくり休めるようになってから、徐々に疲労感がとれ、気分的にも楽になってきた。
キッチリ1か月後、Aさんは職場に戻ることを決めた。
主治医は軽減勤務を勧めたが、Aさんはこれ以上迷惑をかけられないと、断わった。

休養のしかた
●エネルギーがなくなっているので、まず休むことが必要!
●『人生良い時もあれば、悪い時もある』。自然な流れに任せるのもひとつの手。
●『せっかくの休みだから、今まで出来なかったことをしよう』は禁物。焦らず、欲張らず。
●気になる仕事や家事はいったん棚上げに。治療スタッフや家族、同僚に任せて、受身になることも早く治るコツ。
薬物療法
●薬物療法は、苦しみを軽減し、自殺という最悪の事態を避けるためにも不可欠!
●うつ状態は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン)の機能的欠乏が原因とされている。
  坑うつ薬は、こうした伝達物質の機能を回復させる働きを持つ。
●薬の作用の仕方は個人差が大きい。薬の効き方、副作用の出方については、そのつど主治医にきちんと伝える。
●自己判断で服薬を止めない。ある程度服薬を続けないと、再発しやすくなる。

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