八葉会 大石記念病院|心の病基礎知識−統合失調症(03)回復の流れ
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心の病 基礎知識
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心の病の基礎的な知識、治療法について、 家族教室のテキストからご紹介します。
監修/大石光枝
(大石記念病院 副院長) 

3 》 回復の流れ

1. 回復のスピードには個人差が
◆前駆期〜急性期〜消耗期・回復期〜慢性期と推移していきます。
◆病気の経過は人によってさまざまで、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復していきます。
◆数ヶ月〜数年という長い目でゆっくり焦らずに見守っていくことが大切です。
◆きちんと治療を続けていれば、再発を繰り返す頻度は少なくなります

2. 回復の基本的な流れ
〈1〉前駆期
発症前には何らかの兆候がみられます。
●睡眠障害(眠れない、眠りが浅い)
●イライラ感や怒りっぽさなど、感情の変化
●抑うつ感や対人恐怖など、神経症に似た症状
●身体的な不調の訴え(倦怠感、頭痛など)
●身だしなみや生活習慣など行動面の変化

〈2〉急性期
幻聴、妄想、思考の混乱、興奮などの激しい症状がみられます。本人に病識がないのが特徴です。
●不安・緊張感
●被害妄想
●興奮状態
●幻聴
●奇異な言動
●思考障害
薬物療法と静かな空間による心身両面の集中的なケアが治療のポイントです。

〈3〉消耗期
急性期の症状により消耗したエネルギーを蓄えて、心と体を回復させるための充電期間
●過度の眠気
●倦怠感・抑うつ感
●意欲・集中力の低下
●甘え

〈4〉回復期
エネルギーの充電とともに健康な部分が回復し、ゆっくりと活動範囲を広げていく時期
●気持ちのゆとりや意欲、関心の回復
●好きなことへの取り組み
●活動範囲の広がり
※再発について
一度回復した後も、服薬の中断、生活上のストレス(人間関係や環境の大きな変化など)をきっかけに
症状が再発することがあります
〈5〉慢性期
症状が持続したり、再発を繰り返すうちにエネルギーや生活能力が低下し、
以下のような陰性症状が前面に現れるようになります。
陽性症状が消失せず、長く続くこともあります。
●意欲や自発性の低下
●集中力の低下
●感情の平板化
●社会的ひきこもり
再発や慢性化を防ぐためには、薬物療法の継続・精神療法・リハビリテーションなどを行うとともに、生活上のストレスを減らす工夫も必要です。

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