八葉会 大石記念病院|心の病基礎知識−統合失調症(02)認知機能障害
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心の病の基礎的な知識、治療法について、 家族教室のテキストからご紹介します。
監修/大石光枝
(大石記念病院 副院長) 

2 》 認知機能障害

1. 注目を集める認知機能障害
これまではこの病気に特有の陽性症状、陰性症状がおもに注目されていましたが、
最近では物事のとらえ方や考え方、記憶や問題解決といった面にも障害が起こることがわかってきています。
これを認知機能障害といいます。
認知機能の問題は、患者さんが家庭や社会での生活にスムーズに復帰できるかどうか、
どれだけ本来の力を発揮できるかにも、関わってくると考えられています。

2. 認知機能とは?
『認知機能』といわれると難しい感じですが、具体的には、まわりで起きている出来事をキャッチし、
置かれている状況を理解し、心にとどめて、どう対応するかを考えたり、準備したりする心の働きをいいます。
また、経験から学んだり、それを他の場面に生かすことも、この働きに含まれます。

3. 認知機能障害のあらわれかた
認知機能障害は次のような形であらわれ、日常生活や対人関係に様々な困難をもたらします。
●不要な刺激が気になって、考えがまとまらず、混乱しやすくなります
●複雑な状況や変化に弱く、ついていくのが大変です
●ひとつのことに注意を集中することが大変です
●一度に憶えられる量が限られています
●以前の経験を、今に生かすことが難しくなります
●指示された言葉を、忘れやすくなります
●同時に2つ以上のことをこなすのが苦手です

4. 認知機能障害をふまえた対応
○指示は、簡潔に、具体的に、わかりやすく伝えることが大事です。
○一度に伝える情報は少なめにして、シンプルに、ポイントをしぼります。
○言葉だけで伝えるよりは、メモ、イラストや図など、具体的で分かりやすい手がかりを活用します。
○ストレスや焦り、緊張にも弱いので、本人のペースで、ゆっくり取り組めるように配慮します。
★うまくいかない経験が続くと、それが記憶に残り、自信や意欲をなくしてしまいます。
★患者さんが『うまく出来た喜び』を体験できるような機会を設けてあげることも必要です。

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